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茨城大と茨城町 「つと豆腐」次世代へ 作り方紹介、パンフ制作

茨城県茨城町
つと豆腐

茨城県茨城町に伝わる郷土料理「つと豆腐」の作り方やレシピを紹介するパンフレット「いばらきまちで暮らす 郷土料理“つと豆腐”deひとしな」が完成した。調査研究を進めていた茨城大が制作し、町が3千部発行した。ゆでた豆腐をわらづとで包んで水分を絞り、しょうゆで煮詰めた料理。口にする機会が減っていることから、同大や町担当者は「次世代に残すきっかけになれば」と期待する。

■わらの入手困難

「つと豆腐」は同町で主に正月や冠婚葬祭の「ごちそう」として提供されてきたが、自宅で冠婚葬祭する機会が激減。わらの入手も困難なことから、消滅する恐れがあった。

パンフは、わらづとを使った伝統的な製造方法を紹介したほか、電子レンジを使った簡単な作り方を説明。串揚げやオードブルのレシピも提案した。

パンフ作りは、同大の石島恵美子准教授(調理学)(50)らの研究活動ががきっかけ。2014年に県内の郷土料理の調査を始めた際、JA女性部に作ってもらった郷土料理の中に「つと豆腐」を発見、焦点を当てることを決めた。

同大大学院の実践演習の場として茨城町を選び、調査を開始。町やNPO、県立茨城東高と連携し、インタビューによる調査や試食会、産業祭への出店を行ってきた。16年3月には同大と町が連携協定を締結し、「つと豆腐」を戦略的プロジェクトに選んだ。

■知っている37%

同大が15年10月に行った町民千人のアンケート結果(有効回答313人)によると、「つと豆腐」の存在を知る人は37%だった。50歳以上が47%だが、50歳未満は22%にとどまった。

若い世代で知らない人が多い点について、石島准教授は「昭和50年代以降に葬祭場の普及拡大が進み、葬式を自宅でする人が減った。このため、食べる機会も失われた。稲わらが簡単に入手できないのも要因」と分析。「わらを絞るにも腕力が必要なため、高齢者にとって厳しい作業だ」と指摘する。石島准教授の調べでは、同様の料理は全国で約20カ所。県内では茨城町や鉾田市、常陸大宮市で確認された。

手作りみそを製造販売する「ひまわり工房」(同町)の山口成子さん(63)が石島准教授の提案を受け、昨年から「つと豆腐」を商品化。真空パックで消費期限を延ばすことに成功した。JA水戸の農産物直売所「さくら」や「グリーンハウスひぬま」で販売している。

パンフは茨城町役場や茨城大水戸キャンパスで配布。町HPでPDF版を見ることができる。

(2017/05/21 (茨城新聞)(共同通信社「47行政ジャーナル」より転載))

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