全国町村会

台湾・台南の日本家屋を観光情報発信の場に みなかみ町が活用

群馬県みなかみ町

群馬県みなかみ町は、友好都市協定を結ぶ台湾・台南市の日本家屋様式建物「旧台南州立農事試験場宿舎群」を11日から、町のPR拠点として活用する。「交流館みなかみ物語」と名付け6月25日まで、日本や町の工芸品を展示したり、関連イベントを実施するなど観光情報を発信。独自の取り組みとして、町への集客につなげる。

宿舎群は日本が台湾を統治していた1923年に建てられた。所有する市政府が昨年、1棟を日本との文化交流のために使用することを決め、協定を結ぶ同町に提案。日本の自治体として初めて、無料で活用できることになった。交流館となる建物の面積は約140平方メートル。

町はちゃぶ台やきりだんす、つるしびななどを持ち込み、日本の昔ながらの生活空間を再現。三味線や茶道といった文化を紹介するイベントのほか、町内にある「たくみの里」で行われているお面やカスタネットの絵付け体験などを定期的に開く。

季節を先取りした観光情報を映像で流すなどしてアピール。現地の旅行会社と連携し、来場者がその場で町へのツアーを申し込める態勢を整える。

期間中の交流館の管理は現地企業に委託する。町は本年度補正予算に事業費700万円を計上した。

町観光商工課によると、本年度の町への外国人宿泊客数は12月末で延べ1万7762人(前年同期比25%増)。このうち台湾からの宿泊客が最も多く、7395人(同47%増)と約4割を占める。岸良昌町長は「落ち着いた雰囲気の中で、訪れた人に質の高い情報を発信していく」と話している。

2月11日は両市町関係者によるオープニングセレモニーを開く。台南市内の旅行会社でつくる同市旅行商業同業公会と、みなかみ町観光協会も友好協定を結ぶ。

両市町は2013年に友好都市協定を結び、職員間交流も行っている。取り組みについて県国際戦略課は「県内への外国人宿泊客のうち台湾は半数近くを占めている。県としても重要と位置付けており、先駆的な取り組みと歓迎したい」としている。

(2017/02/01 (上毛新聞)(共同通信社「47行政ジャーナル」より転載))

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