全国町村会

山里のアジサイ見に来て 越知町日ノ浦地区で見頃

高知県越知町

高知県高岡郡越知町鎌井田の日ノ浦地区で、山里に咲くアジサイが見頃を迎えている。高齢化や人口減で、毎年花の咲く時季に開いてきた「あじさいまつり」は2015年から中止となったものの、 関係者は「花は見事に咲いている。ぜひ山里に足を運んで」と呼び掛けている。

日ノ浦地区は越知町中心部から車で40分ほどの山間部にある。1960年ごろ、約150人だった人口は過疎・高齢化で急激に減少した。50人を割った1995年ごろ、 住民らが公民館周辺にアジサイを植えたのをきっかけに、 地区に至る道路沿いに少しずつ植栽。ふもとの旧黒石小学校までの約10キロに約2万株を植えた。

「日ノ浦あじさい街道」として有名になり、2005年からは10年連続で公民館近くで「まつり」を開催してきた。しかし、人口が20人台となり、2015年は担い手不足などでイベントを断念し、 2016年も開けなかった。

植栽などを中心的に行ってきた武智五郎さん(82)は「地域の人だけでは、 イベントができんなった」と唇をかんだが、「花は毎年咲くし、日ノ浦がなくなったわけじゃない」と2016年も花の世話にいそしんでいる。

山里の魅力を広めようと、協力者も現れた。越知町地域おこし協力隊員、村田弘毅さん(48)がPR方法を模索し、2015年、高知工科大サイクリング部に呼び掛け、日ノ浦へのツアーを企画した。 2016年も部員20人が訪れた。

部長の岡本大さん(21)は「アジサイをはじめ、自然が美しい場所。去年の充実感があったから今年も来た」。他の部員も色とりどりに咲く花に感動した様子で写真を撮っていた。

武智さんは「人が来てくれれば、地域もにぎやかになる。アジサイの美しさは絶やさぬようにしたい」と力を込めた。

(2016/06/14 (高知新聞)(共同通信社「47行政ジャーナル」より転載))

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