全国町村会

海士産ブドウブランドに 大阪からの移住生産者と町協力

島根県海士町

島根県海士町が、大阪府羽曳野市から同町に移住したブドウ生産者の山藤隆康さん(68)らIターン者とともに、生食用を含めた町産ブドウを使ったワイン醸造に取り組む。 2018年度の醸造開始を目標とし、ブドウを新たな海士ブランドに育て、雇用創出や定住、経済活性化につなげる考えだ。 

町内へのIターン者らと協力して生産の再興を進めているミカン「崎みかん」に続く、果樹の振興策と位置付ける。

山藤さんは元羽曳野市職員で、03年ごろに海士町に移住した。市職員時代を含めてブドウ栽培歴は30年以上になる。

同町海士の計60アール弱のほ場で、シャインマスカットや巨峰など生食用ブドウを中心に露地栽培。年約3トンを生産し、町内のJAや産直市などに出荷している。うち20アールでは、 成木ではないが赤ワイン用のピノ・ノワールやカベルネ・ソーヴィニヨン、白ワイン用のシャルドネやリースリングといった品種も育てている。町地産地商課によると、町内でブドウを出荷しているのは山藤さんのみ。

生食ブドウの販路拡大を目指す町は、ブランド化による売れるブドウ作りと担い手育成を狙い、山藤さんの下で栽培を学びたい京都府と宮城県からの30代男性2人を、「地域おこし協力隊」として16年度に採用した。

町は、休耕地などを使った新たなブドウ畑の整備に加え、醸造技術者の確保、付加価値を高めるための栽培、醸造技術の開発について検討を始めた。試算で約3千万円をかけ、 山藤さん方の敷地にワイン醸造所の建設も計画する。

16年度一般会計当初予算に先進地視察などの経費約50万円を計上し、県内や岡山県、長野県のワイナリーを視察し、事業化に向けて課題を整理する。

山藤さんは、ワイン製造の夢の実現に近づいたことを喜び、「独自品種による良質なワインの醸造などに挑戦してほしい」と、若者の参画による事業拡大に期待を込めた。

(2016/05/10 (山陰中央新報)(共同通信社「47行政ジャーナル」より転載))

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