全国町村会
 

「復興」で終わらせない


宮城県丸森町

2902号(2014年12月15日)

「復興支援員制度を活用できないだろうか」…丸森町の筆ひっぽ 甫地区から、そんな声が上がったのは、東日本大震災から2年後。町は放射能被害・風評被害に遭い、さらに、 放射能汚染への不安から、震災前にいたIターン者の多くが町外へ避難するなど、明らかに町の“元気”がなくなっていました。「復興支援員」という若いエネルギーを町に迎え、 コミュニティの再構築を図ろうと決断するのに、それほど時間はかかりませんでした。

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住民主体の取り組みとして

復興支援員制度活用という地区からの要望を受けて、町はさっそく調査、準備にとりかかりました。町はもともと8つの地区に分かれており、全地区で住民自治組織制度に移行して、 住民主体のまちづくりに取り組んでいました。復興支援員事業実施においても、主導権を各地区に委ね、申し出のあった筆甫地区に続いて、導入に名乗りを上げた耕野地区の2地区で、 復興支援事業がスタート。この2地区はかねてから、Iターン者・Uターン者の受け入れに積極的に取り組んでおり、安心して復興支援員の募集や選考をまかせることができました。 復興支援員を迎えることで、地区側も新しい活動や考え方を吸収し、地域を活性化してほしいという町の願いも届き、活動が徐々に目に見える形となっていきました。

研修会に参加する復興支援員の小笠原有美香さん(左)と八巻眞由さん

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持続可能な活動を

2地区の復興支援員は、自分たちの持ち味やスキルを十分に生かした企画を打ち出しています。もちろん独り相撲にならないよう、各地区の住民と共に、この地区に何が必要で、 何が足りないのか、と検討を重ね、大小さまざまな取り組みの実現を模索中です。飲食店が全て休業になった筆甫地区では、地域住民と地域外の若者の交流拠点となるCAFEづくりを始め、また、 名前にちなんだ「ひっぽの筆」の商品化を目指しています。また、耕野地区ではオリジナルのキャラクターを作成して広告塔にしたり、 休耕地活用や保存食づくりなどをイベント化して外部から人を呼び込んでいたりしています。今は、これらの取り組みが、復興支援員制度終了後も形を変えて持続、 または地域活動の芽となっていくような種まきの最中で、町もできる限りのサポートに努めています。

高齢者の集い。ハンドゲームを指導(筆甫地区)

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町の魅力を発信して

復興支援員が配置されてから、この2地区による若年世代の交流イベントや、町外からの参加も可能なイベントが企画され、活気づいています。さらに、 復興支援員の活動の一端でもある「情報発信」も盛んです。インターネットや紙媒体の手作り新聞など、地域の旬な情報や取り組みの進捗状況など、町内外に町の魅力を伝えてくれています。 復興支援員の情報発信がきっかけとなり、町の交流人口が増え、移住・定住促進にもつながればと、町も一緒にパワーを充電しています。

花植えイベント。みなさんいい笑顔(耕野地区)

筆甫地区フェイスブック:https://www.facebook.com/marumori.hippo
耕野地区フェイスブック:https://www.facebook.com/marumori.koya

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