全国町村会
 

若手職員による提案で住み続けたいと思えるまちに
〜田舎にぞっ婚!!かわじまコン〜

川沿いサイクリングロード

 

埼玉県川島町

2875号(2014年4月7日)  川島町長 高田 康男

町の概要

川島町は、埼玉県のほぼ中央部に位置し、四方を川に囲まれた立地から「川島」の名がついたまちです。面積は41.72平方キロメートルで、標高は平均14.5m、 高低差はほとんどない平坦なまちです。町内に鉄道は通っていませんが、都心から約45キロの近さから、「都会に一番近い自然豊かなまち」として知られています。 

川島町の姿は、平成20年3月末に首都圏中央連絡自動車道(圏央道)の川島インターチェンジが開通し、大きく変わり始めています。 インター周辺にできた川島インター産業団地には流通、商業、食品など11社が進出し、操業をしています。新たな雇用創出が大いに期待され、活力あるまちへと変貌をしつつあります。 

また、平成27年3月に圏央道が全線開通すれば「関東一円1時間半エリア」になり、流通業界の川島町に対する期待が高まっています。川島町では、 この立地条件を活かして、自然環境の保全とその魅力の創出に努め、町外のかたから行ってみたいと言われるまちに、また、産業と自然が調和し、 誰もが安心して住み続けたいと思えるまちを目指し、住民と協働によるまちづくりを進めています。  

少子高齢化による人口減少は、川島町においても深刻な問題です。町の人口は、平成12年頃をピーク(約23,700人)に減少し続けており、 現在は21,451人(平成26年3月1日)となっています。まちづくりでは、第5次川島町総合振興計画において、人口減少問題を重要なテーマとして、若者の定住化対策を打ち出しています。

昨年4月からは、若者の定住に係る固定資産税の免除制度を始めたほか、鉄道の通っていない川島町において、地域公共交通対策として、昨年12月から朝、 晩の通勤・通学に対応する「リレーバス」、日中の買い物などに対応する「町民バス」のテスト運行を始めました。 

圏央道川島インター周辺

  

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川島町婚活事業「田舎にぞっ婚!!かわじまコン」

「かわじまコン」は、人口減少、超高齢社会を迎えた中で、町の重要なテーマと位置づけた定住促進(転出の食い止め、転入促進)策の一つです。 結婚したいと考えているかたに素敵な出会いの場を提供し、婚活を応援するとともに、川島町を広くPR(魅力発信)するため、若手職員が中心となり、手作りで実施することとなりました。 

平成24年9月に第1回目を行い、これまでに4回開催をしています。参加者は、男女各15人程度で20代から40代が中心で、町内在住・在勤のかたを優先としていますが、 その反響も多く、毎回のように抽選となっています。カップルの成立は、第1回が4組、第2回が3組、第3回が2組、第4回が3組となっており、カップル成功率の高さが自慢です。 第2回でカップルになった2人はその後、結婚をされました。 

かわじまコンの内容は、毎回試行錯誤しながら変更をしています。川島町としても男女への出会いの場を提供するだけではなく、ご当地グルメや農産物特産品などを通じて、 自然豊かな川島町の魅力を参加者にPRし、将来的にはカップルになった2人が町内に住んでいただきたいと考えています。  

第1回目では、「すったて」(埼玉B級ご当地グルメ王決定戦第6回優勝)作り体験を男女ペアで行い、地元農家の協力で特産品のイチジク狩りなどを行いました。 第2回では、冬のご当地グルメ「かわじま呉汁」(埼玉B級ご当地グルメ王決定戦第7回5位入賞)作り体験と、もう一つの町の特産品であるイチゴ狩り、第3回では、すったて作りの他に、 隣接するまちの動物園で夜間に散策ができるナイトZooに行きました。今年1月に開催した第4回では、恋愛成就で有名な神社にお参りし、 町内のおしゃれなカフェで軽食を食べながらゆっくりとした交流の時間を過ごしました。 

当日は、町職員5名程度が同行し、参加者のサポートをします。コミュニケーションが多くとれるような体験型をメインに、 なるべく均等にお話しする機会があるよう“ぐるぐる回転トークタイム”などのイベントも盛り込んでいます。集合したときには緊張した雰囲気のある参加者の顔も、 ペアでの体験などを通じて時間とともに笑顔が増え、自ら積極的に話しかける姿が見えてきます。 

参加者は実費負担として2,000円〜3,000円程度としており、参加者からの意見では、町が主体となっているので安心して応募ができるといった声もいただいています。 

今後のかわじまコンは、商工会青年部などと連携し、幅広い事業展開が図れるようにしていきたいと考えています。 

川島町婚活事業「かわじまコン」の様子

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「すったて」と「かわじま呉汁」

かわじまコンにも盛り込んだ、夏の風物詩「すったて」は、代々川島町の農家に受け継がれてきた郷土料理です。すり鉢で胡麻と味噌と合わせ、 更に採ってきたばかりの大葉などの野菜を合わせて一緒にすります。最後に冷たい水やだし、胡瓜やみょうがを入れ、良く混ぜて、つけ汁としてうどんを食べます。 

四方を川に囲まれた川島町は、この川の氾濫が肥沃な土壌をもたらし、昔から稲作が盛んに行われ、江戸時代には川越藩の台所を賄うお蔵米の生産地として発展してきました。 その裏作として小麦の栽培も広く行われ「うどん文化」も育まれてきた地域です。 

忙しい農作業の合間に、簡単でしかも美味しく食べられるこの「すったて」は、まさに農村「かわじま」に暮らしてきた先人たちの食の知恵だったわけです。  

また、秋から冬にかけては、大豆をすりつぶした「呉」を汁仕立てにした「呉汁」をベースに、たっぷりの野菜の旨みと栄養を凝縮した料理「かわじま呉汁」と併せて、 埼玉B級ご当地グルメ王決定戦でも優勝、入賞するなど、今や川島町を代表するふるさとの味です。 

夏の風物詩「すったて」

冬の「かわじま呉汁」

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若手職員による提案

若手職員による取り組みについては、その柔軟な発想を施策に反映させることと、人材育成を目的とし、若手職員中心のプロジェクトを立ち上げて取り組んでいます。 

平成25年度、39歳以下の職員18名が3グループに分かれ、自主的なグループワークを通じて政策提案書をまとめ、その内容に基づき成果発表会を実施しました。 3グループで合計10の事業提案があり、できることから順次実施していくこととなりました。提案された事業のうち事業化に向けて採用された4つを紹介します。 

1つ目は、親のリフレッシュ講座事業です。子育ての忙しい親に、日ごろの疲れを癒し、気分転換を図ってもらうことを目的に、託児付の講座を開催します。  

2つ目は、日本一のバラPR事業です。平成の森公園内にある、日本一長いバラのトンネル(バラの小径)を川島町の観光名所として広くPRするため、 官民一体でイベントの企画や商品開発を行い、観光客を呼び込みます。 

3つ目は、空き家バンク事業です。町内の家屋は、敷地面積が大きいため家庭菜園ができるものが多くあります。週末には土いじりを楽しみ、 自然の豊かさが実感できる環境を活かし、市街化区域を含めた空き家情報の登録を提供することにより、転入促進を図ります。 

4つ目は、わんわんマナーアップ隊です。犬のフン放置や放し飼いなどに対して、自分たちのまちは自分たちできれいにしようという考えのもと、 犬に対する正しい知識や飼い方、モラルやマナーの地域への普及という趣旨に賛同していただくかたを「わんわんマナーアップ隊」として、マナーバッグや反射材を支給し、 犬の散歩等を実施していただくことで、マナーの向上、そして交通安全、防犯にも役立てます。 

この他、若手職員を中心とした提案として、「サイクリング事業プロジェクト」があります。 

若手職員による政策研究会の成果報告会

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今後の取り組み

今後も引き続き若手職員による斬新な発想を活かし、積極的に町政に反映させることで、 地域の活性化を図り、「住む人に快適を 訪れる人に活力を 笑顔で人がつながるまち」の将来像の実現に向け、若者からも選ばれ、誰もが住み続けたいと思えるまちとするために努力していきたいと考えています。 

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