全国町村会
 

多可町の魅力「まち・ひと・もの」を大発信!
〜「FB良品TAKA」と「お見合い大作戦」〜

TBS系テレビ「もてもてナインティナイン」番組収録の様子

 

兵庫県多可町

2833号(2013年3月18日)  兵庫県多可町長 戸田善規

兵庫県多可町は平成17年11月1日に3町の合併(中町、加美町、八千代町)により誕生した。町の人口は23,042人(平成25年1月末)で、東西13q、 南北30q、総面積は185kuである。兵庫県の内陸部に位置し、周囲を中国山地の山々に囲まれた多自然居住の町。1300年の伝統と歴史を持つ日本一の手すき和紙「杉原紙」、 酒米の王様「山田錦」、国民の祝日「敬老の日」の3つの発祥の地でもある。

直線距離で神戸から45q、大阪から70q、自動車でそれぞれ約80分という距離にあり、人の温もりや田園風景を残す田舎の魅力を持ちながら、都市部との 交流も多い「美しく便利な田舎」である。   

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住民満足度の向上に向けて全力

多可町では、毎年、住民満足度調査を実施している。総合計画の基本施策について重要度と満足度を問い、その差を分析し、進むべき方向と講じるべき政策を 検証しているのだ。ギャップ度(重要度が高く満足度が低い)1位は、過去3回の調査ともに「新たな産業と雇用の創出」であった。あらゆる手段で企業誘致を試みてはいる ものの、インターチェンジから15分以内を立地条件とする企業が多く、なかなか進出までには至っていない。 

中山間地域の弱小自治体において、産業と雇用の空洞化対策は共通する課題である。多額の補助金をつぎ込む自治体の企業誘致策も今や曲がり角を迎えている。 ならば、地域経済の活性化は、既存事業所の所得向上と多可の風土を活かした地域産品のブランド強化にかかってくる。    

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関西初:自治体運営型ネット通販システム「FB良品TAKA」をオープン

多可町では、既存企業が規模拡大や雇用の機会創出等地域に再投資した場合に補助金を交付するなど、地場の経済域を僅かでも拡充する施策を行ってきた。 

また関西で初めてとなる自治体運営型ネット通販システム「FB良品TAKA」を昨年12月にオープンした。これは、佐賀県武雄市が開発された通販 システムで、自治体の信頼性のもと、顔の見えるフェイスブックを活用して特産品を販売する画期的なシステムである。 

インターネットが生活のあらゆる場面に普及している今、楽天やアマゾンに代表されるネット通販の市場規模は急拡大している。  

多可町には厳正な基準をクリアした認証特産品だけで80品目もある。そこに民間の売れ筋産品を加えれば、商品のラインナップはその何倍にも増えてくる。 

町内でも極一部の事業者はネット通販で成功されているが、高額な利用料金と検索ヒット率の低さから、途中撤退や参入躊躇の話もよく耳にする。 

「FB良品」の一番の目的は地元の農家や商工業者への支援にある。 

自治体がシステムを運営するため、出店手数料は無料で、販売手数料も民間の通販サイトと比べて格段に安い。 小規模事業所や個人でも気軽に出品できるのが最大の強みでもある。 

FB良品TAKAオープンセレモニー・記者発表

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ネット通販の強みを活かす

これまで、多可町の風土産品の多くは、アンテナショップ、道の駅、まちの駅などの実店舗販売に頼ってきた。 

実店舗販売には、実際に商品を手に取ってもらいその素晴らしさをアピールできるという大きな利点があるが、お客様に実店舗までお越しいただくことが その前提となる。 

一方でネット通販は、24時間年中無休で注文を受け付けているので、実店舗に行く暇がない時にはかなり重宝する。さらなるメリットは、商品に対する 豊富な「口コミ」情報にある。「口コミ」による宣伝効果は意外と大きい。「FB良品」は全国の先進自治体が核となり、「地域自慢の良品」を全国に向けて発信し、 口コミによるフアン拡大と地域の所得を向上することを狙いとしている。  

町の魅力と温もりを元気いっぱいに発信ぜひ一度ご覧あれ!!

   
「FB良品TAKA」 http://taka.fb-ryohin.jp/

「多可町公式facebook」 http://www.facebook.com/takacho.jp/

問合先 多可町役場 地域振興課 TEL:0795-32-4779

  

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世界へ広がれ「宙そらの駅:FB良品TAKA」

私は、多可の風土産品を全国、そしていずれは世界へと広めていきたいとの強い想いから「FB良品TAKA」の通称を「宙そらの駅」と銘打った。 

ネット通販には送料の発生や商品到着までに時間がかかるなどの弱点もあるが、より早く、安く、便利に…と大手通販会社は進化を続けている。即日配送や 丁寧な梱包、より低廉な送料に向けた企業努力を惜しまない。 

ネット通販の便利さは世代を超えて浸透し、順調に業績を伸ばしている。またネットスーパーの利用者も年々増加し、高齢者など「買い物弱者対策」の 視点からも通販業界は大きな注目を集めている。  

「FB良品」も参加自治体が一体となって知恵を出し合い、よりお客様に利用していただきやすい通販サイトとして充実させていくことが今後の大きな課題と考えている。 

多可町では「FB良品TAKA」の積極的な展開により、地域の収益構造を前向きに変革させていきたい。 

FB良品TAKAの仕組み

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併せて町の知名度アップを狙う

多可町は、平成の大合併で新しい町名を付したことから、その知名度不足が一番の泣き所である。事実、どこへ行っても「多可」の町名は浸透していない。 町自体がそうならば、町内の各種団体や事業所にとってのウィークポイントも同じであろう。

私は、合併当初より「情報発信の強化」を重点課題と位置付け、あらゆる通信手段を駆使して多可町の魅力「まち・ひと・もの」を発信してきた。 

私自身も「町の知名度アップに少しでも繋がれば…」との思いから、2年前からフェイスブックとブログを活用している。もちろん、町ではホームページに 加え、公式フェイスブックや公式ツイッターも運営している。  

ホームページの月間アクセス数1万件に比べ、フェイスブックのアクセス数は37万件を超えている。 

さまざまな角度からの攻めの情報発信が功を奏してか、最近では他市町の方から「多可町は元気なまちですね」と声を掛けられることが増えてきた。 

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TBS系テレビ「もてもてナインティナイン」を招致 婚活支援の背景には…

地方自治体が「婚活」を支援するようになった背景には、未婚化・晩婚化の急速な進行がある。今後、未婚化・晩婚化が一層進み、生涯未婚率(一度も 結婚しない方の割合)が男性で30%になる世の中がすぐそこまで来ているという。要因の一つとして、産業構造の変化などによって、正社員になれない若者が増え、 経済的な問題から結婚したくても結婚できない男性が増えているのだ。 

一方で、全国的な調査資料から一番大切なものとして「家族」をあげる人が増えている。結婚を望む未婚者の割合は9割にも上るとの結果もある。 

一般的に自治体が婚活支援に税金を使うことに反対意見もあるが、地域の活性化という観点から私は重要な施策と考えている。  

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婚活番組への期待を込めて

ここ数年、各地で、自治体や商工会による婚活・合コンイベント等趣向を凝らしたさまざまな取り組みが行われている。多可町においても、お見合い パーティーや食事会、マナーアップ講座に力を入れてきた。 

しかしながら「自治体主催の婚活」への抵抗もあってか、なかなか参加男性が集まらないというジレンマもあった。 

そんな折、見つけたのが「お見合いイベント開催地募集」の記事である。  

TBSテレビ「もてナイ!」の企画で、嫁不足に悩む市町村の概要を記載して応募するものであった。申込み市町村はたくさんあり、お嫁に来てほしいと 願う状況はどこも似たり寄ったりである。 

合格を祈る思いで連絡を待った。 

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「もてナイ!」招致が決定

そして11月上旬、遂に開催決定の嬉しい知らせが役場に届いた。 

1月19日(土)〜20日(日)の番組収録に向け、参加男性の募集、会場の選定など慌ただしくことを進めていった。テレビ局からは番組の仕様に合うよう さまざまな注文が入ってきたが、すべてに「何とかやってみる!」と、必死に対応していった。 

「多可の花嫁お見合い大作戦」と銘打った今回の企画は、関西では初めての開催であったこともあり、町内20人の男性に対して、想像をはるかに超える 636人もの独身女性の申し込みがあった。番組史上最多の記録と聞いており、(男性人の魅力もさることながら)これほども多くの女性に「多可町」を好んでいただけたのだ。 しかし残念なことに当方に636人の女性全員を一度に受け入れできる宿泊施設等の態勢はなく、実際には98人の女性にお越しいただくこととなった。  

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まちの紹介映像が全国放映で…

一番気を遣ったのは、参加女性が多可町に到着された際の歓迎シーンである。どこの市町でも1,000人を超える規模で出迎えられており、このときの印象が カップル成立率を左右するとの説明を受けた。

新聞折込や町のケーブルテレビなど多方面から、住民の皆さんに歓迎セレモニーへの参加を呼び掛けた。 

ありがたいことに、町内7小学校では児童たちが歓迎の手旗制作に協力してくれた。婦人会や商工会婦人部は寒い時期の撮影を心配し、役員総出で豚汁の 炊き出しも計画された。  

皆の思いが天に届いたのか、冬晴れの爽やかな青空のもと、町の人口の1割を優に超える3,000人もの住民が歓迎セレモニーに集まった。 

セレモニーでは地元中高生の吹奏楽をはじめ、和太鼓や神楽舞、ダンスに加え、多可町ならではの播州歌舞伎の上演など、参加者200人を超える催しが 華を添えた。 

商工会青年部員をはじめ本当にたくさんの方々にお世話になって「多可の花嫁お見合い大作戦」は成功裡に幕を閉じることができた。15組(成立率75%) もの素敵なカップルが生まれ、一同で喜んでいる。 

そして2月12日、多可町の魅力をふんだんに盛り込んだ「もてナイ!3時間スペシャル番組」が放映された。 

歓迎セレモニーで豚汁をふるまう地元婦人会

300年の歴史と伝統を誇る播州歌舞伎を上演

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テレビ番組招致の効果は

昨年末から町内は「もてナイ!」の話題で持ちきりで、その余韻は今でも残っている。全国ネット婚活支援番組は、合併町である多可町住民の「心の合併」に 大きく一役買ってくれた。 

私は番組史上最多となった参加人数もさることながら、町内男性陣の意識に積極性と社交性が備わったことを評価している。 

全国各地の独身女性に、多可町が「自然が美しく綺麗な町」「都会に近くて便利な田舎」「優しい人が多い町」…との好印象を与えたことも嬉しい誤算だ。  

合わせて住民の皆さんが「客観的に自分の町を見直す契機」ともなった。 

ご応募いただいた女性陣からは「多可町が気に入ったので、このようなイベントがあればぜひ誘って欲しい」との嬉しい声も多く寄せられている。 

「ポスト・もてナイ!」をどう展開していくのか、熟考中である。 

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