全国町村会
 

「真冬のたなばた」及び「光り輝くまちづくり」事業

国富町21世紀まちづくりフォーラム
まちづくりの希望の光として輝く 冬のイルミネーションの取り組み

毎年10万球のイルミネーションを点灯する「真冬のたなばた」

 

宮崎県国富町

2815号(2012年10月1日)  国富町 企画財政課

宮崎県のほぼ中央で、宮崎市の北西に隣接する国富町は、豊かな緑と全国有数のきれいな水質である一級河川・本庄川などの清らかな水に恵まれた 田園都市です。東西22キロメートル、南北18.8キロメートルで面積は130.71平方キロメートル、そのうち北西部の約3割が国有林になっています。北西から南東に向かって 本庄、飯盛、高田原、六野原などの台地が展開し、その中の本庄台地の上に町の中心市街地が形成されています。

本町は昭和31年9月に本庄町と八代村が合併し、「国富町」として発足、次いで昭和32年3月に木脇村と合併し、当時人口2万4千人を超える 県下最大の町として誕生しました。しかし、その人口も昭和45年には1万9千人まで減少し、その後持ち直して平成22年現在で2万9百人となっています。 現在も全国的な傾向と同じく、人口微減が続いています。出生率の減少、若い世代の町外への流出を食い止めるためにも、元気で魅力的なまちづくりを継続していくことが 必要だといえます。   

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21世紀まちづくりフォーラムの結成

「21世紀まちづくりフォーラム」(以下「フォーラム」)は、そういう元気で魅力的なまちづくりの団体として、平成5年8月11日に結成されました。 まちづくりをテーマに、職場も年齢も異なる町民が参加し、誇りを持てる夢のあるまちづくりを目指そうと町内の各種イベント等へ参加し、さらに研究することにより、 子どもから高齢者まで老若男女を問わず参加し楽しめる「元気のあるまちづくり」「夢のあるまちづくり」「美しいまちづくり」を目指しています。また、先進地視察等により、 メンバーの自己研鑽・地域交流にも努めてきました。そんな活動の中でも中心となるのが、フォーラムのメンバーが主体となって開催している「真冬のたなばた」事業。 役場庁舎周辺に11月下旬から1月中旬まで、毎年約10万球のイルミネーションを設置し、12月にはイベントも開催する手作りの事業です。さらに、この事業と連動するかたちで 平成12年から町の補助事業として町商工会による「光り輝くまちづくり」事業(宮崎市―国富町―綾町をつなぐ県道26号線宮崎須木線沿道街路樹にイルミネーションを 約20万球設置)が開始されました。この二つの事業の相乗効果により、イルミネーションが輝く街の光景は、すっかり本町の冬の風物詩となっています。 

イベントでは花火、ダンスショー、太鼓演奏などが行われる。

  

  

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真冬のたなばた実行委員会

真冬のたなばた実行委員会は、フォーラムが主体となって、町青年団、町婦人会、町商工会青年部、町内の高校生ボランティア、その他のまちづくり団体など、 多彩なメンバーで構成され、例年イルミネーション設置とその管理・撤去まで、イベント運営のすべての作業を業者に委託せず、自ら行ってきました。クリスマス時期には、 太鼓やダンスチームの出演によるステージイベントと真冬の花火大会を開催し、サンタクロースに扮したメンバーからのプレゼント、町内の家庭・企業を対象にした イルミネーションコンテストの表彰も行います。見る人の心を暖かな光で癒すことをコンセプトとし、派手ではないが心に残るレイアウトを意識して設営しています。また、 当日のフィナーレに行われる花火大会では、花火とイルミネーションの光の共演を楽しめ、イベントのクライマックスとして一見の価値があります。 

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真冬に心を温める光景

このイルミネーション設営とイベント運営は様々な団体が共同で作業することにより、お互いの協力・連携を高めることに役立っています。 同じ町内のまちづくり団体同士が協力し合い、新たなイベントを生み出す効果もあり、イルミネーションコンテストは町内全域にイルミネーションを波及させてきました。 また、イルミネーションイベントを町の風物詩として定着させた効果も高く、毎年、メディア等からの問い合わせが多くあり、遠くは首都圏や近畿圏などからも問い合わせ ・写真提供の依頼があります。事業の効果として、数値的にはっきりとしたものはありませんが、来場するカップルや友人のグループ、親や祖父母に連れられて 「光のトンネル」ではしゃぐ子供達の様子には心温まるものがあり、イルミネーションの光のみならず、来場者を含めた光景そのものが訪れた人たちの心をなごませてくれます。 

  

イルミネーションの設置を行う実行委員会メンバー。

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希望の光が輝く元気なまちへ

このフォーラム活動も、事業が拡大する一方で、近年は町の人口減少や事業の長期継続によって参加者が固定化し、その発展性に陰りも見え始め、 参加人数の確保に苦慮するという悩みを抱えています。そのため、さまざまなマンネリ防止策を検討していかなければならないのですが、今後そういった新たな取組みを 継続して実施していけるかということも課題になっています。 

平成22年は宮崎県内の口蹄疫被害への配慮による中止も懸念されましたが、鎮魂の意味も込めて例年通り開催しました。また、平成23年は東日本大震災による 節電の影響により期間・時間を短縮して開催せざるをえませんでした。再生可能エネルギーによって得られた電力の環境付加価値の分を証書化した「グリーン電力証書」の活用や 太陽光発電の導入なども検討しましたが、まちづくり団体の手作りイベントのため予算的な限界や、また蓄電の面から困難な点もあり、今回の導入は見送りました。しかし、 環境保護の観点から、長寿命で省電力であり、また光に紫外線や赤外線をほとんど含まないという環境にやさしいLED球の導入などに、今後も引き続き積極的に取り組んでいきます。 

そんな中で、将来的には婚活イベントを実施する案もあります。参加男女がイルミネーション設置等の共同作業によってお互いのコミュニケーションを図り、 作業後のイルミネーション点灯式では、さらに親睦の雰囲気を盛り上げてくれることは間違いありません。成立したカップルには、是非、町内に住んでもらい、人口減少・ 少子化の歯止めに一役かってもらいたいと思います。  

また、今年平成24年(2012年)は古事記が編纂されてから1300年目であり、この年から日本書紀の編纂1300年目である2020年までを「記紀編纂1300年」 として宮崎県全体で観光の活性化事業に取り組んでいます。そのことにリンクして、日本神話にちなんだ縁結び神社やパワースポットを巡る「宮崎恋旅プロジェクト」も 進行していますが、ロマンティックな光のスポットである国富町の冬のイルミネーションにも神話のファンタジーを絡めていくことができれば、とアイディアはふくらんでいきます。 

いまだにすっきりとした明るい未来が見えづらい時代ではありますが、わたしたち一人一人の心の中を暖かく照らすイルミネーションで日頃の小さながらも 確かな幸せを改めて感じ、それが光り輝くまちづくりへの希望の灯りとなっていくことを願ってやみません。 

  

   

   

   

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