全国町村会

うるおい・やすらぎ・人がきらめくまち えいへいじ

福井県永平寺町

2664号(2009年1月12日)
商工観光課 山田 孝明

はじめに

永平寺町は、平成18年2月13日に「松岡町」「永平寺町」「上志比村」の町村合併により、新『永平寺町』として生まれ変わりました。福井県嶺北地方のほぼ中央に位置し、東西15.5km、南北約10.5km、総面積94.34平方km、人口は約2万人です。南と西は県都福井市、東は勝山市に、北は坂井市にそれぞれ接し、東は白山連峰を望み、四季を彩る山々に三方を囲まれた町です。

手繰ヶ城山古墳手繰ヶ城山古墳

町内の中央を福井県最大の河川・九頭竜川が東西に流れ、これに平行して東西に国道416号線とえちぜん鉄道が走り、南側の大本山永平寺から北に通る国道364号線とが町の中央で交差しており、交通の要所となっています。また、西部には北陸自動車道が南北に通っており、福井北ICが近くに位置しています。このほか、福井北ICTより長野県松本市に至る中部縦貫自動車道も早期完成を目指し着々と工事が進められています。

本町には、多くの鮎釣り客が訪れる清流九頭竜川や緑豊かな浄法寺山など自然資源が豊富にあり、禅道場の曹洞宗大本山永平寺や吉峰寺・天龍寺、越の国伝説にまつわる松岡古墳群などの歴史文化資源が数多くあります。また福井大学医学部・福井県立大学を始めとする各種学術研究機関が立地するなど、文教環境が整備された人の交流が盛んな町です。

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歴史浪漫に思いを馳せる観光資源

当町にある手繰ケ城山古墳・石舟山古墳・鳥越山古墳・二本松山古墳は北陸最大級の前方後円墳で国指定の史跡となっています。

九頭竜川での鮎釣り九頭竜川での鮎釣り

また、「曹洞宗大本山永平寺」は、鎌倉時代に道元禅師が曹洞宗の出家参禅の道場として開創し、現在も約200名余の修行僧が厳しい修行に励んでおり、全国各地から年間約60万人の観光客が訪れています。

また、江戸時代に松尾芭蕉が奥の細道の道中に立ち寄った寺として有名な 「天龍寺」があり、その時の句碑が芭蕉塚として残されています。

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癒しと体験の旅を求めて「永平寺」

永平寺町観光物産協会は、平成17年から19年の3ヵ年、県町の補助を受けた地域ブランド創造活動推進事業により、「永平寺の禅空間・体験における癒しの追求」「食材と健康による癒しの追及」「新しい文化と伝統の融合」を切り口に、「永平寺ブランド」復活を核にした癒しの地を目指しました。また、特産品・物産品の研究販売、おもてなしの心を通して地域特性を活かした「永平寺ブランド」の創造に取組みました。

ライトアップされた永平寺山門ライトアップされた永平寺山門

主な取組としては、禅体験食体験(精進料理)等による受入体制の整備、県内外に向けた情報発信、物産品の研究開発、観光客誘客として「永平寺花祭り」「永平寺除夜の鐘イベント」「永平寺冬の燈籠まつり」「旧永平寺線跡地ウォーキング」「九頭竜川鮎茶屋開設」等を継続実施し、年間約2万人の集客実績がありました。平成20年以降も、四季を通した継続事業として取組んでいくこととしています。

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夏の終わりを告げる風物詩

・「えいへいじ大燈籠ながし」

燈籠の組立燈籠の組立

毎年8月下旬に実施する「えいへいじ大燈籠ながし」は、テーマ「愛と感謝」の下、町のイメージアップと地域活性化を図るイベントとして21回継続開催し、現在に至っています。区長会、商工会、観光物産協会など各種団体の協力により、企画・準備・運営などに多くの町民がかかわる事業です。実行委員会は、町内外・全国から供養燈籠・願い燈籠(約1万個)の申し込みを受け付け、商工会、婦人会、老人会の協力による帆書き、組立作業を行い、当日ボランティア・運営委員の手により、永平寺河川公園特設祭壇に並べられます。大本山永平寺の協力により、150名の役寮雲衲衆らによる川施食法要が営まれた後に、実行委員・参加者の手により燈籠が流され、川面に幻想的な光の帯がつくられ、その様は荘厳で見る人の心を和ませてくれます。

えいへいじ大燈籠ながしえいへいじ大燈籠ながし

県外からのツアーバスや、当日宿泊参加者、えちぜん鉄道を利用した参加 者も増加しており、このイベントによる観光・地域経済への貢献度が年々高まっています。

このイベントを企画運営するえいへいじ納涼まつり実行委員会は、平成18年度地域づくり総務大臣表彰を受け、永平寺町の知名度アップ、精神文化の聖地・永平寺、自然豊かな清流九頭竜川を全国に広めるべく頑張っています。

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広域連携による観光振興

・観光地周遊バス「永平寺・朝倉号」
福井市の戦国大名が築いた城下町跡・甦った復元武家屋敷のある「一乗谷朝倉氏遺跡」と「大本山永平寺」を巡り、越前そば打ち体験&試食の出来る日帰りプランの観光周遊バスを、福井市と連携し平成19年度より運行しています。関西・中京方面からの誘客を推進するため、JR福井駅からの二次アクセスを整備することにより、永平寺町や福井市周辺にある観光資源をアピールし、参加された方々による情報発信等により今後の観光客増加が図られる事を狙っています。

永平寺朝倉号永平寺朝倉号

・「永平寺おでかけ号」
福井県に隣接する石川県山中温泉観光協会は、永平寺門前観光協会との連携により、冬期間を除き毎日往復2便、山中温泉・永平寺直行バスを運行しています。国道364号線の整備により、永平寺から30分で山中温泉と結ばれるようになり、観光客の利便性が図られ好評を得ている状況です。

・「ふくいやまぎわ歴史街道」広域連携
福井県内の越前市・鯖江市・福井市・永平寺町・勝山市・大野市 の6つの市町にまたがる地域連携により、「天下一」の地域資源を軸とした新たな観光ルートを確立させ、県内外からの誘客促進、滞在型観光客の拡大を図ることを目的として、広域連携協議会が設立されました。歴史・文化的価値の高い「天下一」の地域資源に着目し、永平寺町の「大本山永平寺」、越前市の「越前打刃物・越前和紙」、鯖江市の「越前漆器」、福井市の「一乗谷朝倉氏遺跡」、勝山市の「県立恐竜博物館・平泉寺「白山神社」、大野市の越前おおの」をつなぐ観光ルートを提案し、また情報発信することを主としています。協議会は地域の団体、事業所、各市町で構成され、会長は永平寺門前観光協会井上会長です。永平寺町としても、観光・地域の情報提供や関係団体との連携により、永平寺町の魅力発信を進めていきます。

跡地健康ウォーキング

・越前日本海ハイ!ウォークツー
永平寺町を含む3市1町で構成する福井坂井地区広域市町村圏事務組合の広域観光事業として、9月にウォーキング大会が開催されました。今回は、永平寺町を出発地ゴールとし、5km・15km・25kmの3コースに全国より約450名のウォーカーが集い、永平寺町内を散策ウォークしました。

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特徴ある資源を活かした取組

町には、かつて京福電鉄永平寺線があり、大本山永平寺のお膝元まで電車が走っていました。これも平成14年に廃線となり、現在は砂利道の廃線跡となっています。この廃線跡地の沿線住民団体グループの協力を得て、町は永平寺線跡地利用活性化協議会と共催し、旧永平寺線跡地健康ウォーキングを春秋の年2回開催しています。2年前には、中京方面より3日連続、延べ800名の団体ハイキングツアーが組まれたことがあり、20年秋には、大阪方面より約160名の団体ツアー参加者があり、情報発信PRの効果を思い知らされました。町は、今後廃線跡地を遊歩道として整備する計画を進め、観光地永平寺と結びつけ跡地を有効利用していくこととしています。

アラレガコアラレガコ

また、町を東西に流れる九頭竜川は、生息している魚の種類の豊かさは日本の河川の中でも有数と言われ、町内流域には清流の生き証人とも言われるアラレガコが棲み、その生息地は国の天然記念物に指定されています。2月にはサクラマス釣りが解禁し、6月のアユ釣り解禁とともに見られる長竿の放列は、夏の風物詩となっています。6月には、九頭竜フェスティバルを開催し、いかだ流し・チビッコ舟下りなど川辺に親しむイベントも行っています。

これら九頭竜川、地鮎を活かし、釣り客や地鮎を食する方、川辺に親しむ方を受け入れるよう、地元漁業協同組合や町観光物産協会と連携しPR宣伝を実施しています。

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今後の課題

平成7年頃までは、大本山永平寺の参拝客は年間100万人を超えていましたが、近年60万人近くに減少し、各種施設やイベントによる集客 を併せても平成20年観光客入込数は70万人余の現状です。

あんどん山車

観光客、宿泊滞在日数の増加を図ることは、永平寺町のみならず福井県全体の目標として取組まれ、観光振興業務に日々携わっています。隣接する市町や、圏域の観光地・自治体と連携し、ふくいブランドの推進や観光ニーズにあった企画や情報を継続発信していくことが求められています。

先人から受け継がれてきた地域特有の歴史文化や資源を活かして、にぎわいのある活力豊かなまちづくりをめざすことにより、町の発展につながればと思っています。

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