全国町村会

まんのうの風に乗って

香川県町村会長 香川県まんのう町長 栗田 隆義

まんのう町は、香川県の南西部、讃岐山脈の北側ふもとに広がる緑豊かな町で、讃岐山脈の主峰竜王山や大川山周辺は、香川県で初めての県立自然公園に指定され、 ふもとを流れる土器川や町内に点在する無数のため池とともに、四季折々に美しい風景を織りなします。四国三県や中国地方とのアクセスも良く、満濃池や温泉、 キャンプ場やレクリエーション施設など多彩な観光資源にも恵まれ、一年を通して多くの来訪者があります。

平成18年3月20日に、仲南町、琴南町、満濃町の3町が合併し人口2万人の新生まんのう町が誕生しました。面積は194.33kuで、県下で高松市、 三豊市についで3番目に面積の大きな自治体になりました。

3町は、気候、風土、地形はもとより基幹産業や生活文化等々ほぼ共通しており、これまでも相互に、密接な連絡・連携を図りながら町づくりを進めてまいりました。 それぞれの町には水と緑に溢れ恵まれた自然環境と、歴史・伝統・文化があります。

まんのう町を空から眺めると、太陽の光に輝く無数のきらめきが見えます。かんがい用ため池が、町内に約900も点在し、中でもひときわ大きい満濃池は、わが国最大の規模を誇ります。 本町の町名の由来でもあります満濃池は弘法大師空海が、大堤防をアーチ形にするなど中国で学んだ土木技術を駆使すると共に空海の徳を慕って集まった多くの人の力が見事に結集され、 難工事にもかかわらず短期間で完成したといわれております。満濃池は「今は昔、讃岐国多度郡に満濃の池とて大きなる池あり」と今昔物語にもえがかれ、 農業用ため池として他に類を見ない日本一のため池であります。「水ならで慈悲のこころをたたえたり大師の池はありがたきかも」と吉井勇が歌ったように、満濃池は空海の心の水をたたえながら、 今も多くの恵みと癒しを与えてくれております。満濃池は、春の新緑、夏の蛍、秋の紅葉と自然の風趣に恵まれ、毎年6月の「ゆる抜き」と呼ばれる放水行事で讃岐平野の田植えが一斉に始まります。 自然散策やウォーキング、マラソン等ができる満濃池一周コースを整備し、町の新しい観光拠点を作りたいと計画いたしております。

また、満濃池の北東岸に四国唯一の国営公園である国営讃岐まんのう公園があり、年間50万人が訪れています。毎年8月の第4土日はロックコンサート「モンスターバッシュ」が開演され、 全国から4万人を超える若い来場者で賑わい、まんのう町の人口が3倍以上になり活気で溢れます。また琴南地区には讃岐の名山「大川山」を含む大滝大川県立自然公園、さらには、 本年4月に完成した美しい星座や星の動き、太陽を観察できる大山交流施設まんのう天文台は標高1000メートルの場所にあり、県下では最も星の観察に適していると評判になっております。近くには、 国の史跡であります山岳寺院遺跡「中寺廃寺跡」、讃岐10景に選ばれた美霞洞渓や平賀源内ゆかりの美霞洞温泉、川奥そば打ち道場があります。仲南地区では町特産品ひまわりの栽培が盛んです。 ひまわりは生活習慣病の病状改善や予防効果のあるオレイン酸を多く含んでいることから最近注目されており、地元畜産農家と連携し、 健康志向の消費者ニーズに対応したひまわりを利用した商品開発によるまんのうブランド化に取り組んでおります。また、 ここで空を飛ぶ烏を見て飛行原理がひらめいたと言われておりますもみの木峠の二宮忠八飛行館があります。

昔から水不足に悩まされてきた香川県では、現在伝えられている民俗芸能の多くは雨乞い踊りで、中でも有名な「綾子踊り」は国の重要無形民俗文化財に指定されています。このほか、 雨乞い祈願の神社として知られる「大川神社」の大川念仏踊りは県指定無形民俗文化財に指定されています。

このような水と緑に恵まれた自然環境とそれぞれの地域の個性と特徴を最大限に活かし町民の皆さんと共に力を合わせ、「小さくてもキラリ輝く、誰もが住みよい、住み続けたいまち、 まんのう町」を目指し頑張っておりますのでよろしくお願いいたします。

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