全国町村会

自立の町をめざして

福島県三春町長 鈴木義孝

三春町は、福島県のほぼ中央部に位置する自然豊かな小さな城下町です。「梅・桃・桜の花が一度に咲き、三つの春が同時に来ることから三春と呼ばれるようになった」と言い伝えられています。春には日本三大桜の一つである滝桜をはじめ、たくさんの桜が咲き誇り、多くの観光客を魅了しています。

私は、春だけではなく、一年を通して多くの方々が訪れるような町にしたいと考えており、イベントのPR、観光ボランティアガイドの育成、もみじの里づくりなど、様々な取り組みを行っているところです。

さて、三春町は平成14年に自立の道を選び、行財政改革を推進しながら、町民と議会と町(行政)との協働により、まちづくりを進めてきました。国も地方も財政が厳しい中、住民が安心して暮らせるようにするには、限られた財源と人材でどれだけ効果を発揮できるかにかかっています。そのためには、民間を活用し、或いは民間に学ぶべきものは学ぶことが有効な手段であると考えています。これまで三春町が取り組んできた事例を二つ紹介いたします。

◆町立三春病院

福島県は、行財政改革の一環として、町内にある県立三春病院を平成19年3月で廃止することを決めました。同病院は、町内唯一の病院であり、地域医療において大きな役割を果たしていましたので、町は町立病院として譲り受けました。その際、県から初期投資費用の支援を受けることができましたので、それを財源に新病院を建設し、公設民営方式で管理運営を行っています。

建設にあたっては、設計施工一括発注方式を取り入れ、民間並みの低コストで建設することができました(平成20年4月竣工)。また、管理運営については、指定管理者へ@必要な医師の確保A診療科目の充実B独立採算経営C減価償却費相当分の負担などの条件を付け、病院機能の向上と健全経営を図っております。新病院は町民に親しまれ、患者数も年々増えています。今後も、町立三春病院と連携して町民が健康で安心して暮らせるまちづくりを進めていきたいと考えています。

なお、設計施工一括発注方式は、三春病院の敷地内に移転新築した養護老人ホーム(平成21年11月竣工)や平成25年度の開校を目指している統合中学校(平成22年8月発注)の建設においても採用しています。

◆目標管理と勤務評定

職員がやる気とやりがいを持ち、個性と能力を最大限発揮できるような環境づくりが重要となることから、目標管理と勤務評定を実施しています。

目標管理については、平成17年度から行っていますが、まず、課長が次年度の予算編成方針に基づき3月末までに課の組織目標を立て、新年度に入ってから各職員が課の目標を踏まえて自分の個人目標を立てます。そして、その達成度を9月末と年度末に本人、グループ長、課長が評価する方式です。

全職員の勤務評定については、平成18年度から試行的に始め、平成21年度からは、勤務評定の結果を勤勉手当と1月1日の昇給に反映させております。一次評定は課長、二次評定は副町長又は教育長が行い、そして、最終的に町長が確認します。

このほかにも、様々な行財政改革に取り組んでまいりましたが、改革に終わりはありません。時代や環境の変化に対応しながら更なる行財政改革に取り組み、三春の特色を活かした自立のまちづくりを進めていきたいと考えています。
 

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