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我が町

徳島県町村会長 鷲敷町長 助岡克則

東西10キロ、南北6キロ、面積60平方キロ、阿南市に隣接する小さな町が私の町です。町の中心部を国道195一九五号線が東西に走り円生谷橋から南にカーブして高知市につづいています。遠く四国の霊峰剣山(つるぎさん)に発した県下第2の那賀川は、延々1,250キロを南北に貫流し阿南市を通って太平洋に注ぎ、又、東からは国道沿いに中山川が、南からは林道沿いに南川と、小さな川が2つ町の中心部で合流して那賀川に流れ込んでいます。

四国霊場の1つ「太龍寺には、平成4年四国ケーブル株式会社を誘致し、同7年ロープウエイが架設されました。約1,200キロメートルに及ぶ四国遍路道を世界遺産に登録しては、と言う声が四国4県のあちこちからあがっており、やがてまとまった形になるものと思います。

那賀川の一角にある阿波八景十二勝の1つ鷲敷ラインは、激流渦を巻き岩を噛み奇岩怪石は累々と群生し春は野草が咲き誇っています。なかでも鷲敷菊や那賀川野菊が岩間に楚々として咲いている風情は美しく、春から初夏にかけては家族づれや多くの若者たちに親しまれています。

此処は、日本屈指の天然のカヌー競技場でもあって、四八国体開催後は、ジュニア選手権大会や全日本大会が毎年7月に行われていたが、今年は、11月12日から14日まで「99スラロームジャパンカップ」第四戦と「99スラローム選手権大会」並びに第7回スラロームワイルドウォータージャニア選手権大会が行われます。2000年の海外派遣日本代表選手を決める大会でもあるわけです。

本町ではB&G財団による体育館やカヌー並びに艇庫を設け、競技力の向上や初心者向きのコースをつくり普及につとめ、年間数千人の若者が楽しんでいます。

昭和60年10月大塚製薬さんと誘致覚書を交しました。直接間接を問わずその波及効果は大きく、町づくりについては図り知れない程のウエイトを占めています。

特筆したいことは、毎年お盆に行われる野外ロックコンサートです。“エキサイティングサマーインワジキ”のタイトルのもとで毎年4アーチストを招聘しており、かつて、シャ乱Qや安室奈美恵が来たときは3万人近くの若者がやって来たのには驚かされました。このイベントも今年で10回を迎えますが、毎年万余の人々が集い真夏の中での若者の祭典としてすっかり定着致しました。このイベントは、大塚製薬さんと町の青年たちで企画運営いたしています。

平成2年に計画し進めてきたシルバービレッジ構想は、「高齢者を孤独におかない」を原点と定め、6.5ヘクタールの用地を確保して各種施設をつくりました。中核施設のデイサービスセンターは、円形のトンガリ帽子風のユニークな外観と、内部はゆったりとした多くの部屋をとってあり、このセンターを中心として周囲にゲートボール場や趣味の館を配し、更に福祉法人平成博愛会による老健施設「ケアホームワジキ」80ベットを誘致しました。又、活気あるゾーンづくりを思い野球グランドや児童公園をつくり4月にオープン致しましたが、今後は公営住宅やケアハウスを予定致しています。

昭和60年に計画した農村下水道事業は、現在四期工事を施行しており、来春供用開始の予定で整備率は80パーセント近くになります。工事の出来難い地域には合併浄化槽を奨めており、思い切った町費補助により数年後には100パーセント達成が予想されます。99パーセントの水道と相挨って、清潔で明るく近代的な住環境が確保出来ます。

苦労に苦労を重ねてやっと人口減少が止まったかなあ!!と思ったら、新過疎法のボーダラインで浮き沈みです。まだまだ基盤は脆弱でありあと一押しの施策が必要です。

今、21世紀を考えて年来のプロジェクトに取り組んでいます。それは、鷲敷工業団地の東側の山林36ヘクタールを予定し、3つにゾーン分け致しました。1つは文教ゾーンとし第2第3は既存や新規企業、更には住宅や公園も含めたゾーンです。この事業の成否が我が町の盛衰に大きく影響を及ぼすものと認識しています。

緑豊かな小さな町を、東からは中山川が、南からは南川が、西からは那賀川が、しかも手を伸ばせば届くところを流れながら、東部地区、中央地区、西部地区と3分割して中央地区の北の端「田野地区」で合流し大河となって流れています。正に我が町は、天然の自然公園であると思っています。

明石大橋が開通して近畿は指呼の間にあると言え、自然指向の時代潮流は、私たちの努力とともに町づくりへの夢を運んでくれることを信じ、更なる前進をつづけて行きます。

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