全国町村会

希望を蒔く人
―アグロエコロジーへの誘い―

コモンズ刊
ピエール・ラビ著、天羽 みどり訳、勝俣誠 解説
定価2300円+税

希望を蒔く人

 私たち日本人には耳慣れないかもしれないアグロエコロジーという言葉。いのちと生態系を守る農業・社会運動・哲学として、急速に世界の注目を集めている。その第一人者であるピエール・ラビ氏の語りおろしである。  

 本書は、「第1章 種を蒔く人の生涯」「第2章 エコロジーの深い考察」「第3章 現代と向き合う」「第4章 希望の種を蒔く」で構成されている。第3章にある一文を紹介しよう。「今日、多くの人が想像するのとは逆に、都市は農村にとても依存しています。(中略)都市と農村という二つの空間の有機的な結びつきをトータルに見直さなければ、巨大な都市地域が食料不足や深刻な状態に陥ることは、十分にあり得るでしょう。物質的な過剰は私たちを安心させてくれますが、それが継続するという現実的な根拠はありません。」

 ラビ氏の言葉は、物質文明につかった私たちに警鐘を鳴らしはするが、決して批判一辺倒ではない。自然と向き合い、耕し、簡素に生き、地球の未来のために働きかける生き方は、時に温かく、時にユーモアを交え、私たちの心に響く。

 本書は単なる農業や環境問題をテーマにした書籍ではない。「農の営み」から発せられるメッセージには、心豊かに暮らすヒントがつまっている。

新刊紹介
よそ者と創る新しい農山村
希望を蒔く人―アグロエコロジーへの誘い―
シリーズ田園回帰G 世界の田園回帰 11カ国の動向と日本の展望
『明るい公務員講座』
自由貿易は私たちを幸せにするのか?
シリーズ田園回帰E 新規就農・就林への道
農村×都市=ナリワイ 日本のクリエイティブ・クラス
「中国山地 過疎50年」
シリーズ田園回帰F 地域文化が若者を育てる
『流しの公務員の冒険』
シリーズ田園回帰D ローカルに生きる ソーシャルに働く
シリーズ田園回帰C 交響する都市と農山村 対流型社会が生まれる
田園回帰がひらく未来 農山村再生の最前線
中山間直接支払制度と農山村再生
空き家対策の実務
シリーズ田園回帰B 田園回帰の過去・現在・未来
日本のTPP交渉参加の真実−その政策過程の解明−
地域再生入門 寄りあいワークショップの力
ローカル志向の時代 働き方、産業、経済を考えるヒント
シリーズ田園回帰 農文協刊
自治体職員再論〜人口減少時代を生き抜く〜
これだけは知っておきたい!外国人相談の基礎知識
地域に希望あり ―まち・人・仕事を創る
はじまった田園回帰 現場からの報告
農山村は消滅しない
『月刊自治体ソリューション』
震災復興と地域産業5 小さな“まち”の未来を映す「南三陸モデル」
「市町村合併による防災力空洞化」
検証・平成の大合併と農山村
農山村再生に挑む―理論から実践まで―
アベノミクスと日本の論点−成長戦略から成熟戦略へ
地域に飛び出す公務員ハンドブック
日本、買います―消えていく日本の国土―
自治体のカタチはこう変わる―地域主権改革の本質―
「よくわかるTPP48のまちがい」−TPPが日本の暮らしと経済を壊すこれだけの理由−
新しい公共と自治の現場
飛騨山里の役場吏員の生涯−手づくり地方自治五十年の風景−
若者と地域をつくる―地域づくりインターンに学ぶ学生と農山村の協働―
「農」と「食」の農商工連携−中山間地域の先端モデル岩手県の現場から−
鳩山政権の100日評価〜言論ブログ・ブックレット014〜
スローな未来へ「小さな町づくり」が暮らしを変えるー
地元学からの出発ーこの土地を生きた人びとの声に耳を傾けるー